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ダイヤモンドの価格はなぜ下落している?天然ダイヤと同じのラボグロウンダイヤモンドって?

『ダイヤモンドは永遠の輝き』『婚約指輪は給料の3か月分』『スイート・テン・ダイヤモンド』・・これらはすべてデビアス社のCMです。なぜダイヤモンドの価格は下落しているのでしょうか。

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ダイヤモンドは値段が高いため希少価値があると思っていませんか。私はそう思っていました。30年近く前に夫にもらった給料の3か月分(より安いけど)の婚約指輪を(指が太ってはいらないけど)今でも大切に持っています。

実はダイヤモンドは産出量が大変多い石です。約100年もの長きにわたりデビアス社がダイヤモンド鉱山を買い占め、流通量をコントロールし、価値が下がらないようにしてきました。逆にいえば、そうしないと価格が下がる石だったのです。

世界中のダイヤモンド鉱山の90%を所有していたこともあるデビアス社。ダイヤモンドが発掘され過ぎて市場の価値が下がりそうになると、ダイヤモンドを買い占めることで流通量を減らし価格を調整してきました。徐々に市場を独占できなくなっていきますが、デビアス社は今でも50%のシェアを持っています。

そうやって長きにわたりダイヤモンドの価格の相場を操りながら、『ダイヤモンドは永遠の輝き』『婚約指輪は給料の3か月分』『スイート・テン・ダイヤモンド』といったコマーシャルを流し、ダイヤモンドは『愛の証し』というイメージを持たせ、価値のある大人気の宝石にしていったのです。

しかしその天然ダイヤモンドと全く同じな人工ダイヤモンドがあらわれました。ラボグロウンダイヤモンドです。ラボ(研究室)でグロウン(成長した)ダイヤモンドです。ダイヤモンドは炭素から作られます。天然ダイヤモンドと同じ条件で作られるラボグロウンダイヤモンドはすべての特性が同じで物質的に違いがありません。プロの鑑定士でも見分けることはできません。

2018年にアメリカ連邦取引委員会でラボグロウンダイヤモンドが正式なダイヤモンドと定義されると、2019年には世界的な宝石鑑定機関のGIAが鑑定書を発行するようになりました。これをきっかけにさまざまなブランドがラボグロウンダイヤモンドを取り扱うようになります。

一概にはいえませんが、ラボグロウンダイヤモンドの価格は天然ダイヤモンドの半値といわれています。さらにラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドより不純物が少ないというメリットもあります。宝石は定価がありませんので比べるのは難しいですが、ラボグロウンは天然よりかなり安く購入できます。アメリカでは2023年の天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの売上比率が50%ずつになったそうです。

天然ダイヤモンドの価格は下落してしまいました。これは仕方のないことだとわかりました。まだ日本ではあまり知られていないラボグロウンダイヤモンド。今からラボグロウンダイヤモンドを購入できる人が羨ましく思いました。価格が下落したのなら、私の婚約指輪もカジュアルなものに作り直して日常使いしたいなと思いました。この記事がお役にたてたら嬉しいです。



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